2017年08月04日

トレードで儲からない理由 資金管理計画

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相場で傷を負いたくなければ、
事実、現実、論理から1ミリたりとも離れない事だ。

ジェシー・リバモア 息子に語る



投資・投機はれっきとした金融ビジネスであり、起業者が成功に至る鉄則が存在する。 フランチャイズ商売のマクドナルドのように、ビジネスモデルを遵守して商売を制御することにより、ビジネスモデルが持っている利回りを獲得し続けるのだ。 ギャンブルの聖地であるラスベガスのカジノ場においてもこの鉄則が通用している。 しかし、経営が軌道に乗らないことが多々ある。 なぜだろう?

事業計画がお粗末、または、存在しないからである。 トレーダーの事業計画は資金管理計画によって定めることができるが、これを立案し実現するためには確率的優位性があるビジネスモデル(売買ルール)を使ってトレードをし、遵守率95%以上を維持する事が大前提となる。 下の表は、初期投資額十万円から開始する、月利30%のビジネスモデルを使用した事業計画の一例です。

資金計画 月利30% リスク2%.jpg

所定の月利を得るために必要な利幅は僅か300Pipsです。 適正な複利投資により資金が素早く自己増殖していく様子が分かります。 これをより現実的な計画にするためには、縦軸の経過月数をトレード回数に変更します。

残念な事に、裁量度が高いトレードを得意とする自称トレーダーは、このような資金管理計画を作ることができません。 なぜならば、トレードの再現性が低いため、売買ルールの期待値、リスク、パフォーマンスを測定することができないからです。 勝率も不確定であるためリスク・リワード比を定めることもできません。 トレードを250回行った時に、自分のトレードビジネスがどのような収益状況にあるのかを思い図ることは不可能です。 値動きと感性の相性で万事が決まるため、毎瞬の収益が黒字にあるように建玉を制御する以外に相場で儲ける方法はありません。


相場の上達の本筋は、自分自身にある

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2017年08月01日

トレードで儲からない理由 開業時の資金高

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相場で傷を負いたくなければ、
事実、現実、論理から1ミリたりとも離れない事だ。

ジェシー・リバモア 息子に語る



トレードで食って行くのだから生活費を上回る利益を上げなければならない。 トレードによる年収が三百万円以上、月収が三十万円以上あれば開業する意味があるというもの。 これを満足する開業時の資金高は、売買ルールのパフォーマンス(利回り)から逆算することができる。 少なくとも百万円単位の金額になるのだが、こうして開業した人達は次々と自滅していく。 なぜだろう?

身の丈に合った資金高を越えているため、損切り金額の迫力に耐えられずにルールを破ってしまうからです。 ルールを創る実力とルールを守る実力があり、損切り額の迫力に馴染んでいるからこそ、ルールに従ってトレードを制御することができるのです。 資金を守りたい一心からルールを破り自滅するのだから、人間とはおかしなものである。

やるに値する商売をするのは大切な事です。 しかし、十分な資金があるから収益が確保されるのではありません。 ビジネスを実践する十分な実力があるから収益が確保されるのです。 ここをはき違えて身を亡ぼします。

私も私のお師匠様も、開業時の資金高は十万円です。 何のためらいもなく損切りができ、ルール遵守率95%以上を一定期間持続しているならば、資金を段階的に増やします。 こうして、資金高が百万円の大台に乗り十万通貨単位で取引を始めると、短期デイトレードだけで食って行けるようになります。 個々のトレードから生じる損益額よりも、実力に応じて増えて行った資金がお金を生み出す有り様を見る喜びを味わいます。 これが相場からお金を拾って来る身分になった証しです。


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2017年07月27日

トレードで儲からない理由 ルール変更

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相場で傷を負いたくなければ、
事実、現実、論理から1ミリたりとも離れない事だ。

ジェシー・リバモア 息子に語る



ルール遵守率95%以上を維持しても損がかさむ時期がある。 確率には波があるので、勝率が50%のルールでも15連敗ぐらいはするものだ。 不平不満をこぼさずにルールに従うのだが、さらに負けこんでいる。  ドローダウンの閾値を越えても状況が改善する気配がない。 なぜだろう?

ルールが相場の値動きに合わなくなったのだ。 なすべき事は、ただひとつ。 新しい売買ルールを創るしかない。 標本もとりなおさなければならない。 どのような標本をとるかは、どのようなトレードコンセプトで相場に臨むかによって決まる。 相場で生き残るためには、自力でルールを創る能力が欠かせません。

思ったような収益が上がらずに損が増えているようであれば、大方の人は、ワークしないルールを別のものに替えるだろう。 しかし、この思考と行動は誤りである。 入れ替えたルールで当てようとしているのだから、博打を打っているにすぎません。 ルールがワークしないと判断するためには、少なくともドローダウンを越えた事実が必要である。

売買ルールは万能ではありません。 私も私のお師匠様も、苦労して作り上げたルールを捨てて、新たに創り出す経験をしています。 この体験で分かることは、単純さが増すほどルールを使い続けられる確率が高くなることです。 ルール作り経験が浅い段階では、全知全能をつぎ込んだ高度な売買ルールを創ろうとするものですが、「これが徒労だ」と確信するまでには年単位のトレード経験が必要かもしれません。


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2017年07月24日

トレードで儲からない理由 メンタルトレーニング

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ジェシー・リバモア 息子に語る



格闘技では心体技のバランスが大事だといわれる。 これは、投資においても同様であり、メンタルのトレーニングは欠かすことができない。 損小利大は相場の鉄則、これを実現するために必要なメンタルとはどのようなものだろうか。 値動きに動じない精神力だろうが、どんなに鍛えても効果が得られた実感に欠ける。 なぜだろう?

確率的優位性を利用するトレーダーに必要とされるメンタルは、どんな状況においてもルールに従い同じ行動を繰り返す精神力だからだ。 例えば、コイン投げで表に賭け続ける。 これを何千回も何万回も繰り返すことができる精神構造を作り上げるのが、メンタルトレーニングの課題である。 同じ行動を繰り返すことにより、確率を利用してトータルでプラスにすることができる。 この大原則を忘れてはいけない。

値動きに食らいつく根性、利を最大限に伸ばすための胆力、評価損に動じない度胸、嫌がらせやダマシを見破る眼力、こういった精神力を鍛えるのは当人の自由だが、努力に見合った成果が得られることはない。 何かの拍子で運よく掠め取った利益が美談や武勇伝として語られる。 気合と根性で儲けられるなら、相場とは気楽なものである。


ルールはシンプルでも実践するのは容易ではない。
六文銭師匠

「常に表に賭ける」ルールに従うコイン投げを千回一単位で実行するのは、確率的優位性の勉強になるうえに、とても好ましいメンタルトレーニングになる。 初期段階では、負けで1万円を失い、勝ちで2万円獲得の設定にして実践するが、メンタルの生育度に応じて勝ちの獲得金額を1万円まで段階的に下げていく。 連勝・連敗を始めとする様々なトレード状況において、心が大きく揺れ動いて実践不能になったり、金を追いかけて時々ちょっとしたズルをしたり、自己正当化のために荒唐無稽な言い訳を考え始める。 コイン投げで常に表に賭ける。 この単純な行動を繰り返すことがどれだけ難しいかを思い知らされるだろう。


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2017年07月22日

トレードで儲からない理由 リスクをとる

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投資にリスクはつきものである。 ある程度の損を覚悟の上で投資をしているのだから、どの投資家もリスクをとっているといえよう。 いさぎよくリスクをとっているのだが収益はいつもぱっとしない。 なぜだろう?

リスクをとるとは「危険に立ち向かい大きな利益を得る」ことではない。 「危険から逃げ回り損失を極小にする」ことである。 トレーダーは不確定な投資結果から投資資金を守らなければならない。 正しいリスクのとり方は次のようになる。 過去事例から逆行値幅を事前に測定し、自分が受け入れられる損失額(1%ルール、2%ルール)に収まるならば投資をする。 収まらないならば、それはリスクをとれない危険な投資なので見送る。 投資をした場合は、評価損が自分が受け入れられる損失額を超えた時に全ての建玉を手仕舞う。

最も悪いリスクのとり方の例は、次のようなものだろう。 アメリカの大統領選挙(イベント)でトランプの勝ち(サプライズ)を見込んで、百万円儲ける目論見を立てる。 短期間で大儲けできるから三十万円ぐらいの評価損は我慢する。 投資額は二百万円である。 目論見が当たればいいのだが、価格が逆行すると評価損が五十万円を超えても我慢し続け最終的には塩漬けしてしまう。 ありふれた行動様式だろう。

アメリカ大統領選におけるリスクをとったトレードは、次のようになる。 どちらが勝っても負けてもどうでもよく、勝敗が決した直後の価格の急変動をやり過ごす。 急変動が終わりトレンドを形成した時点で、値が動いている方向に所定の金額を投資する。 タイミング悪く逆行した場合は所定の損失額で損切りする。 値が順行した場合は、最大利益を追求せずに所定の値幅で利確する。 損切りしようと利確しようと、値が動いている方向にさらに投資する。




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2017年07月18日

トレードで儲からない理由 トレードの再現性

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大方の人にとって、トレードとは一過性のものであり、同じことを繰り返すものではないだろう。 同じチャートを見せられたら、前回よりも利が伸び損が小さくなるトレードを仕掛けようとするだろう。 じつは、これが、相場で儲けられない理由なのだ。 なぜだろう?

トレードに再現性が無いからである。 確率的優位性がある売買ルールを使うトレーダーは、同じ行動を数多く繰り返すことによってトータルでプラスになるから、仕掛けるトレードには再現性が欠かせない。 このトレーダーに過去チャートを見せると、当日と全く同じ所でエントリーし全く同じ所でエグジットする。 百回見せると百回とも同じエントリー・エグジットをする。 大儲けしているトレーダーのトレード再現率は95%以上に達する。

大方の人にとって、「トレードの再現性」とは、なじみの薄い言葉だろう。 例えば、このトレード画面にある2015年1月2日のチャートを見せられた時は、いつでも、必ず、この二つのトレードを同じ時刻に仕掛け同じ時刻に手仕舞う。 
キャプチャ.JPG
この日の値動きを記憶して、負けるトレードを仕掛けず、勝つトレードの利益を最大にするように、トレードを仕掛けてはいけない。 売買ルールに確率的優位性があるならば、個々のトレードの勝敗に関わらずトータルでプラスになるからだ。

トレードの再現性が無い事によりもっとも困るのは、バックテストの意義が失われることだ。 仕掛けたリアルトレードの確率的優位性が失われるため、バックテストで検証したトレードの期待値とパフォーマンスを得ることができない。 また、直近数カ月分のトレードをまとめてバックテストすることによって、ルール遵守率を検証することもできない。 簡単に言えば、相場で自分が何をやっているのか分からなくなってしまう。 儲けられなくて当たり前だろう。


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posted by 南部藩札 at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | トレードについて | 更新情報をチェックする
状況が問題なのではない。 自分の在り方が問題なのだ。

Cicumstances do not determine state of being.
State of being determines circumstances.